COLUMN
不動産会社は規模ではなく戦略で選ぶ!
信頼できる不動産会社を見極めよう!
売り上げノルマが高い営業担当は両手仲介が必然。
別コラムでもお伝えした「囲い込み」。悪質な不動産会社の中には、売却物件を積極的に他社に紹介しようとしないケースもあり、その理由は「両手仲介」を基本にしているからです。ダイヤモンド不動産研究所が、不動産会社の2021年3月期における両手仲介比率を試算したところ、なんと全契約の52.26%が両手仲介という会社もあったそうです。
中には、営業担当者にかなり高額な売り上げノルマを課している不動産会社もあって、1度の取引で仲介手数料を2倍稼ぐことができる両手仲介を目指すのは必然といえるかもしれません。別コラムに書きましたが、両手仲介が必ず悪いわけではありません。売主様に意向から外れたことをすることが悪しきことなのです。
まずは売主様ファーストであり親身に対応してくれる不動産会社を見極めましょう。
また不動産会社は、全国に店舗を展開している大手から地元密着型まで様々ですが、必ずしも「大手さんだから安心」というわけではありません。大手不動産会社、地元密着型不動産会社、それぞれに魅力がありますので、以下を参考に、売主様として魅力を感じる不動産会社を探してください。
【大手不動産会社/地域密着型不動産会社それぞれの魅力】
大手不動産会社 |
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地域密着不動産会社 |
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高く売るための戦略を持った不動産会社を選ぼう!
豊富な取引実績があって、物件の情報量が豊富な不動産会社。一見魅力的に思えますが、依頼頂いた不動産を高く売るための具体的な戦略がないことも多いので、注意が必要です。
数多くの売却物件があると、物件担当者が1つ1つにかけられる時間は少なくなって、結果すぐに売れるような安易な売却価格を設定したり、極力手間や時間をかけずに対応しようとする担当者も出てくることになるからです。
また訪問査定の際、建物の状態をきちんと見て査定をせず、あまり詳しくない物件担当者が「室内の見た目がきれいかどうか」をざっと見るだけだった…というような話も少なくありません。
物件をより高く売却するためには、不動産のプロとしての具体的な施策提案が必須です。例えば、
◯建物の調査報告書を作成する(簡易インスペクションと詳細インスペクション)
◯魅力ある販売戦略プランを用意する(エキスパート担当の物件熟知)
◯建物図面やメンテナンス履歴などの資料を整備する
などの対応をしてくれる会社を探しましょう。
会社の規模は関係ありません。大切な資産である不動産の売却を任せられるのは、無謀な価格を出し委任契約をとる会社ではなく、売主様に寄り添い、「高く・早く売却をするために考えられた具体的な戦略を提示してくれる不動産会社」をお選びください。